雑記@状況はどうだい?

僕は僕に応える。考察とか感想とか分析とか日々の徒然の思考を残しておく場所(の予定)

自分はBUMP教の信者だと思っている。

ブログを始めてからいきなり趣味全開で何だが、自分はけっこう年季の入ったBUMP OF CHICKENの音楽のファンである。

ファンといってもツアー会場をはしごする訳でもなければグッズを買い漁るでもない(なんならライブ会場に行ってもタオルすら買わない)、音楽雑誌をスクラップしたりインタビューを読み漁ったりするタイプのファンではない。

ただアルバムが出ればCDを買い、ipodに落としては聴き倒す。Youtubeに新曲が発表された時には、PCでブラウザを立ち上げると一番最初にYoutubeを開きエンドレスで作業用BGMにする。ライブは応募するもことごとく落選するので、今までに1度しか生のBUMPを拝めたことはない。それをCDを数枚買って当選確率を上げようだの、オークションやダフ屋などで何とかしようだのとまではしない。

これはおそらくファンレベルの問題ではなく、自分のライフスタイルの中での音楽への向き合い方がこういう形なのだと思う。そして、自分の中でのBUMPの位置づけは間違いなく高い。信者という言葉は往々にして、行き過ぎたファンを揶揄するネガティブな言い回しとして使われているが、彼らの表現に感銘し共感し、それがいくらか心の拠り所になっているという点では、自身にとって彼らは宗教であり、自分は信者であると言ってもいいのかもしれない。

今までの三十余年の人生の中で、いろいろな分岐点や変化の過程にBUMPの曲がいて、迷ったり折れそうになった気持ちを支えてくれ、背中を押してくれた曲がたくさんある。もう自分の背骨の椎骨のひとつはBUMPでできていると言っても過言じゃないと思う。

 

自分がBUMPを知ったのは、メジャーのデビューシングルだった「ダイヤモンド」からだ。ラジオか何かで聴いたんじゃないだろうかと思うが、そのあたりは正直ほとんど記憶にない。その後BUMPが大ヒットして世に知られるようになったのは言うまでもなく「天体観測」であり、そしてその後わりとすぐに「ハルジオン」が出た流れは覚えている。ただその頃はバンドブームで、いわゆるロキノン系バンドがわんさか湧き出ていた時代で、自分自身はBUMPをあまり特別なバンドだとは思っておらず、何となくアルバムが出たらCDをレンタルして聴く、ぐらいのライト層だった。

 

しかしそこから、BUMPの音楽はどんどん自分を侵食していった。

 

BUMPの曲の怖いところは、聴いた時に「この曲いいなー」と感じて好きになるわけじゃないところだと思う(いや、もちろんいい曲なんだけど)。世の中に「いいな」と思う曲はたくさんあれど、BUMPに限って言えば、自分の中では「いいな」ではなく、「これは自分のことだ」と思えてしまうほどの凄まじい共感というか、自分ではうまく説明できなかった、モヤモヤとした形のない感情を、目に見える形にしてくれるもの、という感覚だ。だから、その歌詞が共感できる瞬間に出逢うまで「ふーん」とばかりに聴き流していた曲が、ある日突然自分の中でテーマソングになったりする。「あ、自分は今こういうことを感じていたんだ」と、曲に気づかされる瞬間が、これまでに本当にたくさんあった。

 

この感覚を最初に味わったのは、少しマイナーなところかもしれないが「同じドアをくぐれたら」だった。

“もう気付いたろう 目の前のドアの鍵を受け取れるのは 手の中がカラの時だけ”

やりたいことや進みたい道を選ぶ時には、捨てなければならないもの、乗り越えなければならない別れも必ずある。これまで何度もこの曲は聴いてきたはずなのに、そういう決断の場面に自分が直面した瞬間に初めて、この曲の静かな歌い出しが真っ直ぐに自分の胸に突き刺さったことを覚えている。「あ、これ、今の自分だ」と思い、さらにそこから、“僕らは行ける” と自分の抱える迷いを断ち切ってくれた曲だった。

 

それまでもBUMPは自分でかなり「ファンだな」と思っていたのだけど、これをきっかけに一曲一曲を聴きこんでいくようになり、気づけばBUMPの音楽は、自分にとってなくてはならない体の一部となっていた。

満員電車に揺られながら「ギルド」に涙し、「ノーヒットノーラン」に奮い立たされ、「オンリーロンリーグローリー」や「ロストマン」に決断の背中を押され、「グングニル」に鼓舞され、「firefly」に励まされ、「beautiful glider」や「(please) forgive」が今も自分の生き方を見守ってくれている。

どの曲のどの部分がどういうふうに自分と重なり自分の血肉になっているのかを語り出すと、一つの記事には到底収まらないので、それはまたちょっとずつ曲ごとにでも語っていきたいと思う。(そもそも、このブログを始めた目的の一つが曲語りだわ)

 

ていうか、さっきからBUMPBUMPうるせえなこの信者が、とうんざりする人もいるかもしれないけれどそれはすいません。タイトルから察してくれ。